電気料金削減が可能な「力率改善」について解説

電気の力率とは?

電気の力率とは、交流回路において、有効電力と無効電力の比率を表す値です。

有効電力は、回路中で実際に有用に使われる電力であり、無効電力は、回路中で往復している電力で、有用には使われていません。

力率が高い場合、回路は効率的であり、逆に力率が低い場合は、回路でのエネルギー損失が大きいことを示します。

また、力率を改善することで、電力会社が供給する電力を効率的に利用することができます。

なぜ、力率について学ぶ必要があるのか。

簡単に説明すると、無効電力が少なく有効電力が多い状態であれば電気料金は安くなる仕組みになっています。

力率が85%を上回る場合は、上回る1%につき、基本料金を割引します。一方で、85%を下回る場合は、下回る1%につき、基本料金を割り増しします。

例えば契約電力が100kW 基本料金が2,398円であれば

力率85%のとき 2.877,600円/年
力率100%のとき 2,445,960円/年
力率を改善するだけで、年間差額が431,640円にもなります。

(この金額は大きなインパクトですよね。。)

力率を改善する方法

有効に使われている電力を調整することができる「コンデンサ」の設置により、力率の改善が見込めます。

一般的には、高圧進相コンデンサを受電点に一括設置します。

施設内の個別負荷に対する力率改善に効果はありませんが、電力会社との契約に対しては見かけの力率が改善されるため、基本料金の低減には大きな効果を発揮します

まとめ

力率は電気料金の請求書に記載されています。力率が85%であり、電気料金が高いとお悩みの企業様は、お早めに力率改善をオススメします。

進相コンデンサの設置に関しても、ぜひ当社にお気軽にお問い合わせください。