3台あるGHP(ガスヒートポンプエアコン)のうち、1台は更新済み、残り2台は経年劣化で修理が増えていた葬儀場様。totokaが機種選定とSII省エネ補助金(設備単位型)申請の技術面を支え、空調施工店と連携して申請をスピーディーに完了。お客様のご負担を抑えながら、全台を高効率機へそろえました。
北海道内で葬儀場を運営されているお客様。館内の空調は、屋上に設置した3台のGHP(ガスヒートポンプエアコン)でまかなっています。そのうち1台は先行して更新済みでしたが、残る2台は導入から長い年月が経ち、外装には錆が目立ち、部品交換などの修理が毎年のように発生していました。
葬儀場の空調は、ご遺族や参列の方が長い時間を過ごす式場・控室の快適さに直結します。お通夜や告別式の日程は急に決まることも多く、「式の最中に空調が止まったら」という不安を抱えながらの運用が続いていました。とはいえ、2台同時の更新はまとまった投資になります。「初期費用はできるだけ抑えたい。それでいて、更新するならしっかり省エネにつなげたい」というのが、ご相談いただいた際のご要望でした。
空調機は使用年数が長くなるほど、修理の頻度と1回あたりの費用が増えやすくなります。部品の供給が終わると修理そのものができなくなるおそれもあります。修理費が目立ち始めた段階は、補助金を活用した計画的な更新を検討しはじめる良いタイミングです。
まずは3台それぞれの設置年数や修理の状況、運転状況を整理しました。先行更新済みの1台は引き続き使い、劣化が進んだ残り2台を更新対象とすることで、投資を必要な部分に絞り込みました。
更新にあたっては、電気式のエアコン(EHP)への切り替えも含めて比較しました。そのうえで、今回はGHPをそのまま選定しています。決め手は次の点です。
- ランニングコスト:都市ガスを燃料とするGHPは、この施設の使い方ではランニングコスト面で有利な部分がありました。
- 電気設備への影響:GHPは消費電力が小さいため、電気式へ切り替える場合に起こりうる契約電力の増加や、受変電設備の見直しを避けられます。
- 初期費用:既存の基礎やガス配管などを活かせるため、工事範囲を抑えやすくなります。
- 寒冷地での暖房:エンジンの排熱を暖房に利用できるGHPは、冬の暖房を重視する北海道の施設と相性の良い方式です。
活用したのは、SII(環境共創イニシアチブ)の省エネ補助金「設備単位型」です。GHPは補助対象となる指定設備のひとつで、SIIが定める計算方法による省エネ量の算定や、既存設備と導入予定設備の比較が必要になります。こうした技術資料と、施工店の見積・機器仕様が一貫していることが申請のカギです。今回は空調施工店と役割を分担し、情報のやり取りをtotokaが取りまとめることで、申請書類を短期間で整えました。
機種選定の技術的な整理、SII指定の計算方法による省エネ量の算定、既存設備と導入予定設備の比較表の作成、申請資料の技術部分の取りまとめ
現地調査、見積書・機器仕様書の作成、施工計画、据付工事
SIIの設備単位型では、交付決定より前に発注・契約した設備は補助の対象外になります。申請から交付決定、発注、施工までのスケジュールをあらかじめ組み立て、手順を守りながら工事へ進みました。施工は葬儀場の運営に支障が出ないよう、施工店と日程を調整して行いました。
更新前:経年劣化で外装に錆が目立つ室外機(1台は先行更新済み)
更新後:残り2台を高効率GHPへリプレイス
屋上の空調をすべて一新
既存設備を活かした工事で
お客様のご負担を最小限に
式の最中に止まる不安から解放
屋上の空調は3台あって、1台は先に入れ替えていたのですが、残りの2台は古くなっていて、ここ数年は修理の連絡を入れることが増えていました。そのたびに費用もかかりますし、何より式の最中に止まってしまったらと思うと気が気ではありませんでした。ただ、2台いっぺんに替えるとなると金額も大きいので、なかなか踏み切れずにいたんです。
正直なところ、最初は「今は電気のエアコンの方が良いのでは」と思っていました。totokaさんにランニングコストや電気設備への影響まで含めて比べてもらったところ、うちの使い方だと都市ガスのGHPの方が有利な部分があると分かりました。基礎や配管も活かせて工事が抑えられると聞いて、それならGHPのままが良いと納得して決めることができました。
SIIの補助金があることは知っていても、指定の方法での省エネ計算や技術的な書類は私たちだけではとても用意できません。totokaさんが施工店さんと直接やり取りして、必要な資料をどんどん整えてくれました。こちらは確認して判断するだけで済んだので、本業の合間でも負担はほとんど感じませんでした。思っていたよりずっと早く申請まで進んだのも驚きでした。
修理の心配をしなくてよくなったのが一番大きいです。ご遺族や参列の方に、季節を問わず落ち着いた環境で過ごしていただけるという安心感があります。補助金を使えたので持ち出しも最小限に抑えられ、そのうえで省エネにもつながったので、本当に良い判断ができたと思っています。
「設備の分かる相談相手」です。施工店さんの話も、補助金の話も、私たちが判断できる言葉にして伝えてくれる。設備のことで迷ったら、まず相談しようと思える存在です。
空調の更新では「最新の電気式に替えれば良い」と考えられがちですが、燃料の単価、施設の使い方、電気設備への影響、既存設備を活かせるかどうかによって、最適な答えは変わります。今回はGHPの継続を選んだことで、ランニングコストと初期費用の両方を抑えることができました。
また、SIIの設備単位型で求められる省エネ計算や比較表などの技術資料は、施工店だけでも、お客様だけでも用意が難しい部分です。totokaが技術面の窓口となり、施工店と連携して進めることで、お客様のご負担を抑えながらスピーディーに申請を完了できました。「修理が増えてきた」「更新したいが費用が心配」という段階こそ、ご相談いただきたいタイミングです。
※ 本事例はお客様のプライバシー保護のため、施設名・社名等を伏せて掲載しています。
※ インタビュー内容はご担当者様の発言を編集・要約しています。
※ GHPと電気式のどちらが有利かは、燃料単価・使用状況・設備条件により異なります。
※ 補助金の補助率・要件は年度・制度により異なります。
