突然の停電。北海道の法人・店舗では、冬場であれば暖房停止による設備凍結リスクまで一気に広がります。「どこに電話すればいいのか」「新電力に切り替えたけど、停電の連絡先はほくでん?」と迷ってしまう方も少なくありません。
迷う原因はシンプルです。2020年の発送電分離により、「電気を届ける会社(送配電)」と「電気料金を請求する会社(小売)」が別の会社になったからです。停電の復旧を担当するのは、電力会社をどこに切り替えていても「北海道電力ネットワーク(ほくでんNW)」です。
本記事では、停電発生時に最初の10分でやるべきこと、連絡先の判断ルール、そして平時から備えておきたいポイントをまとめました。このページをブックマークしておくと、いざという時に役立ちます。
この記事でわかること
✅ 停電時の連絡先は「ほくでんNW」or「契約中の電力会社」— 一発で判断するルール
✅ 自社だけの停電か、地域全体の停電かの切り分け方
✅ 最初の10分でやるべき安全確認と行動手順
✅ ほくでんNWの停電情報確認方法(電話・Web・LINE)
✅ 停電に備えて平時から準備しておくべきこと
1. 【結論】停電の連絡先は「用件」で決まる
結論から言うと、「停電(物理的な復旧)」と「料金・契約」で連絡先は完全に分かれます。これだけ覚えておけば迷いません。
| お困りごと | 連絡先 | 役割 |
|---|---|---|
| 停電・電線の切断・電柱の破損 | 北海道電力ネットワーク(ほくでんNW) | 電気設備の修理・復旧(送配電事業者) |
| 料金・契約変更・引っ越し・支払い | ご契約中の電力会社(新電力など) | 契約手続き・料金請求(小売電気事業者) |
電力会社をどこに切り替えても、電柱や電線などの送配電網は「ほくでんNW」が管理しています。停電の復旧作業は、契約先に関係なくほくでんNWが行います。ほくでんNWの公式サイトでも「電気料金や契約のことは契約先の小売電気事業者へ」と明記されています。
2. 「新電力」と「ほくでんNW」の役割の違い
① なぜ連絡先が分かれているのか
2020年4月の「発送電分離」により、電気を届ける送配電部門と電気を販売する小売部門が法的に分離されました。それぞれの役割は以下の通りです。
| 新電力(小売電気事業者) | 電気を「販売」する会社。料金プランの設定、請求書の発行、契約手続きを担当 |
| ほくでんNW(送配電事業者) | 電柱・電線・変電所などのインフラを管理する会社。電気を「届ける」役割を担当 |
つまり、電力会社を切り替えても、電気が届く「道」は同じです。停電が起きた場合、その「道」を管理するほくでんNWが復旧作業にあたります。
3. 停電が起きたら — 最初の10分でやること
① まず「自社だけ」か「地域全体」かを確認する
停電が起きたら、まず周囲の状況を確認してください。隣の建物や街路灯がどうなっているかを見るだけで、原因の切り分けができます。
② ケース1:自社の施設だけ消えている場合
隣の建物は電気がついているのに、自社だけ真っ暗。この場合は建物内の「分電盤(ブレーカー)」が落ちている可能性が高いです。
焦げ臭いにおい・火花・水濡れがないか確認する。異常がある場合は触らずに避難し、消防(119番)へ通報
安全が確認できたら、分電盤のスイッチ(アンペアブレーカー・漏電ブレーカー・安全ブレーカー)を確認。落ちていれば上げ直す
ブレーカーを上げても復旧しない、またはすぐにまた落ちる場合は、建物の電気設備に問題がある可能性がある。電気工事業者またはほくでんNWに連絡
電気料金の未納が続くと、送電が停止される場合があります。自社だけ電気が止まっていて、ブレーカーに異常がない場合は、契約中の電力会社に支払い状況を確認してください。
③ ケース2:近所一帯が消えている場合
周辺の建物も暗い、信号機も消えている。この場合は送配電設備のトラブル(落雷・暴風・積雪など)の可能性が高いです。
ほくでんNWの停電情報サイトまたは電話で復旧見込みを確認(方法は次章で詳述)
電線が垂れ下がっている、電柱が傾いている場合は絶対に近づかず、ほくでんNWに通報
冷凍庫・冷蔵庫の開閉を最小限にする。パソコンやサーバーの電源をオフにして復旧時の電圧変動に備える
4. ほくでんNWへの連絡方法 — 電話・Web・LINE
停電情報の確認や問い合わせには、複数の方法が用意されています。
| 方法 | 詳細 | 対応時間 |
|---|---|---|
| 停電情報自動応答ダイヤル | 0120-165-597(フリーコール) 住所を話すと停電状況を自動音声で案内 | 24時間対応 |
| 停電情報Webサイト | ほくでんNW 停電情報 停電地域・復旧見込みをリアルタイムで確認 | 24時間閲覧可能 |
| LINE公式アカウント | ほくでんNWのLINE公式アカウントを友だち追加しておくと、停電発生時にメッセージが届く | 随時配信 |
| チャット問い合わせ | ほくでんNW公式サイトのチャットシステムから問い合わせ可能 | 対応時間あり |
| 各地域のネットワークセンター | お近くのほくでんNW事業所に直接電話 緊急の場合は24時間対応 | 緊急時は24時間 |
北海道では冬場の停電が暖房停止に直結します。2018年の北海道胆振東部地震では295万戸以上がブラックアウトし、暖房が使えなくなった経験は記憶に新しいでしょう。ほくでんNWのLINE公式アカウントを事前に友だち追加しておけば、停電発生時に素早く情報を受け取れます。平時のうちに登録しておくことをおすすめします。
5. 迷った時の「実務判断チャート」
とっさの時に迷ったら、以下の基準で判断してください。
| 状況 | 連絡・確認先 | 行動 |
|---|---|---|
| 広域停電で復旧状況を知りたい | ほくでんNW | 停電情報サイト or 0120-165-597 で確認 |
| 自社だけ停電している | まず自社のブレーカーを確認 | 復旧しなければほくでんNW or 電気工事業者へ |
| 支払い忘れ・契約の問題かも | 契約中の電力会社(新電力など) | 未納の場合は支払い後に送電再開を依頼 |
| 電線が垂れている・電柱が傾いている | ほくでんNW(緊急) | 絶対に近づかず通報。人命優先 |
| 漏電や火花など危険な状態 | 消防(119番)→ ほくでんNW | 避難を最優先。触らない |
6. 平時から備えておくべきこと
① 連絡先リストを作っておく
停電が起きてから慌てて連絡先を調べるのは、大きなタイムロスです。以下の情報を事務所の見える場所に掲示しておくと安心です。
| ほくでんNW 停電情報ダイヤル | 0120-165-597(24時間・フリーコール) |
| ほくでんNW 最寄りの事業所 | (事業所名と電話番号を記入) |
| 契約中の電力会社 | (会社名・電話番号・契約番号を記入) |
| 電気工事業者 | (かかりつけの業者名・電話番号を記入) |
| 消防 | 119番 |
② 冬場の停電リスクに備える
北海道の法人にとって、冬場の停電は設備凍結や商品ロスに直結する深刻な問題です。以下の備えを検討しておくとよいでしょう。
・UPS(無停電電源装置)の設置:サーバーやレジなど重要機器の保護
・ポータブル電源・発電機:最低限の照明や通信手段の確保
・水道凍結防止対策:ヒーターが止まった際の配管凍結を防ぐ
・冷凍庫の温度維持計画:開閉を最小限にし、復旧まで何時間持つか把握しておく
□ ほくでんNWのLINE公式アカウントに友だち登録済み
□ 事務所に停電時連絡先リストを掲示済み
□ ブレーカーの場所と操作方法をスタッフ全員が把握
□ 冬場のポータブル暖房や電源の準備がある
□ サーバーやレジにUPSが設置されている
□ 契約中の電力会社名と連絡先をすぐに確認できる
ひとつでもチェックがつかない項目があれば、今のうちに対応しておきましょう。
7. まとめ — 「停電はほくでんNW、契約は電力会社」
北海道で法人・店舗を運営する中で、停電は避けられないリスクのひとつです。特に冬場は暖房停止や設備凍結といった二次被害に直結するため、初動の速さが被害の大きさを左右します。
覚えておくべきルールはシンプルです。停電や電線のトラブルは「ほくでんNW」、料金や契約の問題は「契約中の電力会社」。この切り分けさえ頭に入っていれば、いざという時に迷わず行動できます。
そして最も大切なのは、停電が起きてから準備するのではなく、平時のうちに連絡先リストの掲示やLINEの登録、ブレーカーの確認などを済ませておくことです。このページをブックマークしていただき、万が一の時にご活用ください。
記事情報
公開日:2026年3月22日(リライト)
参照資料:北海道電力ネットワーク「停電情報メッセージ配信サービス・お問い合わせ」、北海道電力ネットワーク「お近くのほくでんネットワーク一覧」
※本記事は上記資料および公開情報に基づいて作成しています。最新の連絡先はほくでんNW公式サイトをご確認ください。

