函館の食品工場で、17年使ったGHP2台を
寒冷地向けの高効率機へ更新
函館市の食品工場で、2008年製のガスヒートポンプ(GHP)2台を、寒冷地向けの高効率GHPに更新しました。国の省エネ補助金で約222万円の補助を受け、リースで導入しています。totokaは、申請時の省エネ計算から、設置後の実績報告、導入後の省エネ効果を報告する「成果報告」まで、技術面を支援しました。
掲載:2026年11月
(補助対象経費の1/3)
寒冷地向けの新機種へ
(原油換算・約43%減)
省エネ量の達成率(補正後)
更新前と更新後
BEFORE
AFTERご相談の背景
函館市で食品の加工を行う工場です。事務所などの冷暖房は、屋外に置いたGHP(ガスヒートポンプエアコン)2台でまかなっていました。どちらも2008年製で、製造から17年がたっていました。この2台を入れ替える計画のご相談です。
更新にあたっては国の省エネ補助金を使い、導入はリースで行うことになりました。リースの場合、補助金の申請はリース会社と共同で行います。
更新前と更新後の機器
冷暖房の能力は同じまま、ガスの消費量が少ない機種を選びました。新しい機種は、塩害に強い耐塩害仕様です。数値は、どちらも室外機の銘板の値です。
| 項目 | 更新前 | 更新後 |
|---|---|---|
| 機種 | アイシン GHP 寒冷地仕様 (AWGP710D1NF) | ヤンマー GHP 寒冷地向け (YWCP710L1DB) |
| 台数 | 2台 | 2台 |
| 製造年 | 2008年 | 2025年 |
| 暖房能力(1台) | 80.0kW | 80.0kW |
| 暖房のガス消費量(1台) | 53.1kW | 48.1kW |
| 冷房のガス消費量(1台) | 57.3kW | 54.4kW |
| そのほか | ― | 耐塩害仕様 |


totokaの技術支援
成果報告:導入後の省エネ効果
SIIの補助金は、受け取って終わりではありません。導入後に、計画どおり省エネになっているかを報告する「成果報告」が必要です。この工場では、ガスメーターがGHPと蒸気ボイラー・炊飯器・給湯器などで共用になっていて、GHPだけの使用量を測れませんでした。
そこでSIIに事前に相談し、工場全体のガス使用量を前年の同じ月と比べる方法で報告しました。報告月は2026年1月です。
※ 達成率は、交付申請時の省エネ量(SIIの定める裕度を含む)に対する値です。成果報告は2026年5月に提出されました。
成果報告の報告方法の選び方や、補正計算ができる条件は、コラム「SII省エネ補助金(設備単位型)の成果報告とは?」で詳しく解説しています。
VOICE|お客様の声
「冬に空調が止まると製造に響くので、更新のタイミングを考えていました。補助金で負担を抑えられ、導入後の効果まで数字で確認できたのは安心でした。」
食品工場(函館市)ご担当者様
事例の概要
- 業種・地域
- 食品工場(北海道函館市)
- 更新した機器
- GHP(ガスヒートポンプエアコン)室外機 2台 2008年製 → 寒冷地向けの高効率機
- 活用した補助金
- 令和6年度補正 省エネルギー投資促進支援事業費補助金(SII 省エネ補助金)設備単位型
- 補助金の額
- 約222万円(補助対象経費の1/3)
- 導入の形
- リース(リース会社と共同で申請)
- 主な日程
- 2025年9月 交付決定 / 2025年11月 設置 / 2026年1月 補助金の額が確定 / 2026年5月 成果報告を提出
- totokaの役割
- 技術支援(申請時の省エネ計算、実績報告の技術面、成果報告の報告方法の選定・SIIへの相談・補正計算)
※ お客様のプライバシー保護のため、社名は伏せて掲載しています。補助金の採択・交付は、制度ごとの審査によります。
よくあるご質問
この事例では、国の省エネルギー投資促進支援事業費補助金(SII 省エネ補助金)の設備単位型を使い、補助対象経費の1/3、約222万円の補助を受けました。GHPは補助の対象になる設備のひとつです。公募の時期や要件は年度ごとに変わるため、更新の計画が見えた段階で早めに確認するのがおすすめです。
使えます。この事例はリース契約で導入し、リース会社と共同で申請しました。リースの場合は、補助金の分だけリース料が下がる仕組みにする必要があり、リース料の計算書などの書類も求められます。
設置後の実績報告に加えて、導入後の省エネ効果を報告する「成果報告」があります。この事例では、工場のガスメーターがGHPとボイラーなどで共用だったため、前年同月の検針票と比べる方法を選び、SIIに事前に相談したうえで報告しました。
できます。この事例では、検針票で工場全体のガス使用量を前年同月と比べる方法で報告しました。寒波でGHPの運転時間が計画より5.5時間長くなった分は、メーカー仕様書のガス消費量から計算して差し引く補正を行っています。
使えます。この事例では、更新前も更新後も寒冷地向けの機種を選んでいます。GHPはエンジンの排熱を暖房に使えるため、冬の暖房が重要な北海道の施設と相性の良い方式です。
