今さら聞けない?「カーボンニュートラル」の概要を解説

カーボンニュートラルとは何か?

カーボンニュートラルとは、炭素排出量を削減することを目的とした環境保護戦略のことです。

カーボンニュートラルでは、排出量を削減し、排出量と同量を吸収することで実質排出量がゼロを目指します。

日本では、2050年までにカーボンニュートラル(ネットゼロ)を達成することが求められています。

(出典)左図は、国立環境研究所 温室効果ガスインベントリオフィス「日本の温室効果ガス排出量データ」より経済産業省作成引用:https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/carbon_neutral_01.html

カーボンニュートラルは、個人から大企業まで、誰にでも取り組むことができる環境保護の戦略です。自分自身ができることから始め、小さなことから大きなことまで様々な方法で取り組むことが大切です。

カーボンニュートラルに向けた具体的な取り組みとは?

カーボンニュートラルへの具体的な取り組みとしては以下のようなものがあります。

◆エネルギー効率の改善(省エネ推進)

家庭や企業活動において、エネルギー使用量を削減することで炭素排出量を減らします。手法としては、LED照明や高効率設備の導入、エアコンや暖房システムの温度調整などが該当します。

◆再生可能エネルギーの利用

太陽光や風力エネルギー、バイオマスなどの再生可能エネルギーを利用することで炭素排出量を削減することができます。

◆森林保全

森林は光合成により、大量の炭素を吸収することができます。森林保全や植林に取り組むことで炭素バランスを保つことができます。

例えば、Amazonは、2040年までにネットゼロカーボンを達成するというコミットメントの一環として、2025年までに自社の事業を100%再生可能エネルギーで行うことを推進しています。2020年には、世界最大の再生可能エネルギー購入企業となり、2021年には事業全体で再生可能エネルギーの利用率は85%に達しています。

引用元:https://www.aboutamazon.jp/planet/sustainable-operations

カーボンニュートラルと何が違う?カーボンオフセットとは?

カーボンオフセットとは、炭素排出量を削減することが困難な業界や活動において、他の場所での炭素吸収活動を行い、バランスをとることを意味します。

例えば、航空業界や産業などでの大量の炭素排出に対して、森林の保全や再生、温室効果ガスの削減などを通じて炭素吸収活動を行い、バランスをとることがカーボンオフセットです。

このような炭素オフセット活動により、炭素排出量を減らすことができますが、同時に環境保全や持続可能な開発にも貢献することができます。

カーボンオフセットの記事はこちら

まとめ

今回は「カーボンニュートラル」について簡単に説明させていただきました。

大規模な設備投資を実施して、すぐに「カーボンニュートラル」を実現するのは、難しいかもしれません。

まずは、簡単にできる省エネルギーについて考えることから初めてみてはいかがでしょうか。

カーボンニュートラルを目指して、設備更新等を検討中の企業様は、ぜひお気軽にお問い合わせください!弊社では、コストと省エネを両立できる仕組みを目指してアドバイスさせていただきます。