自由料金と規制料金の違いについて【低圧電気料金】

今回は、最近ニュースで話題になっている電気料金の「自由料金規制料金について」です。
(※本記事は北海道のユーザー様を対象にした記事となっております。)

自由料金と規制料金の違いがよくわからない。
どちらを選べばよいかわからない。
という方は、ぜひ本記事を一読してください。

まず、「どちらを選べばいいか?」という質問に対して、結論から申し上げますと、

現状では規制料金への料金プランの変更がオススメです。(※2023年1月時点)
※電気のご利用方法によっては、お得にならない場合もありますので、詳細はお問い合わせください。

これを語るには、まず電力の自由化について説明させていただきます。

実は、電力自由化は「2000年3月」からスタートしています。


まずは、特別高圧と呼ばれる大規模な工場などの電力が自由化になりました。(2000年3月)
つぎに、高圧電力と呼ばれる中規模の電力使用をするビルや事務所などの電力が自由化になりました。(2004年4月・2005年5月)
そして、家庭用を含めた電力の全面自由化が開始されました。(2016年4月)

簡単に説明すると、

「家庭用の電力自由化(2016年4月)」以前の料金プランが規制料金・「家庭用の電力自由化(2016年4月)」以降に発表した新料金プランが自由料金となっています。

では、なぜ規制料金に変更したほうがお得になるのか。
規制料金は、上限が設定されている料金メニューだからです。

何を規制しているのか?というと、燃料費調整額に規制を設けて、消費者を保護しています。このため経済産業大臣の許可無しに、電力会社の権限で料金を自由に変更できません。
(自由料金は、地域電力会社(北海道の場合は「北海道電力」)が自由に変更できるため2022年12月時点で、上限の撤廃をしました)

発電用の燃料が高騰してしまい、「燃料調整額(≒電気代が上下する指標)」の上限値を突破しているため、自由料金よりも規制料金の方が安くなってしまっているというのが現状です。

ちなみに、北海道電力は2023年4月から規制料金の変更を検討しているとのことです。
上記で説明したとおり、経済産業大臣に申請さえすれば、規制料金も変更可能です。

値上げ申請がどのような内容になるか、将来のことは見通せないので何とも言えませんが、現状で少しでも電気代を節約するプランがあるとすれば、

自由料金に変更してしまった方は、2023年1月~2023年3月までは、従量電灯などの規制料金プランへ変更をする

というのが、現時点での最適解かと思います。
また新たな情報を入手出来次第、ご紹介させていただきます。

エネルギーのことなら、株式会社totokaに、お気軽にお問い合わせください。