LED照明器具の価格改定は、パナソニックが2026年1月1日、三菱電機照明と東芝ライテックが2026年4月1日を実施日として公表しています。各社の公表ページで確認できた範囲では、施設用などの照明器具の改定率は約15%、直管LEDランプ(パナソニック、東芝ライテック)は約30%です。補修部品・オプションは、パナソニックが約70%、東芝ライテックが約15〜50%です。理由として各社が挙げているのは、原材料価格、製造コスト、物流費の上昇です。
一方で、蛍光ランプの製造・輸出入は、環境省・経済産業省の案内によると2026年から2028年にかけて品種ごとに段階的に禁止されます。ただし使用・販売・購入は禁止されません。蛍光灯を使い続けられるかどうかではなく、交換用ランプの入手と、器具の更新をいつ、どの順で行うかが実務上の論点です。
この記事では、メーカーが公表した価格改定の内容、公表されている価格の背景、蛍光ランプの禁止時期、器具更新とランプ交換の違い、更新計画の立て方(優先順位、補助金の公募時期の確認、見積の取り方)を整理します。今後の価格の見通しは、公表資料から判断できないため書きません。
LED工事の費用の内訳と札幌での相場の考え方は、法人向けLED工事の費用・相場のページで整理しています。
この記事でわかること
・パナソニック、三菱電機照明、東芝ライテックが公表した価格改定の時期と改定率
・メーカーが公表している価格改定の理由と、公表されていない点
・蛍光ランプの製造・輸出入禁止の時期(環境省・経済産業省)
・器具更新とランプ交換の違い、更新の優先順位の考え方
・補助金の公募時期の確認方法と、見積の取り方
更新履歴
- 2026年10月28日:全面改訂。タイトルを中立な表現に変更。メーカー3社の公表ページで確認できた価格改定の内容、蛍光ランプの禁止時期、器具更新とランプ交換の違い、更新計画の立て方、補助金の公募時期、FAQを追加。根拠を確認できなかった記述(原材料の品目や円安に関する説明、価格の見通し、先送りの損得に関する断定など)を削除
- 2026年3月7日:初版公開
1. LED照明器具の価格改定:メーカーが公表した内容
照明メーカー大手3社の公式ページで確認できた価格改定は、次のとおりです。改定率は各社が公表する平均(三菱電機照明のページでは「基準改定率」)で、品番によって異なります。
| メーカー | 公表日 | 実施日 | 主な対象と改定率 |
|---|---|---|---|
| パナソニック | 2025年9月17日 | 2026年1月1日 | 施設照明・店舗照明・屋外照明・防災照明(防災バッテリー除く)・住宅照明(シーリングの一部除く):約15% LED光源(直管LEDのみ):約30% 補修部品(電源の一部除く):約70% 一部は品番変更で価格改定 |
| 三菱電機照明 | 2025年11月10日(ページ掲載日) | 2026年4月1日出荷分から | 施設用照明器具・防災器具・店舗用・インテリア照明・光源・屋外用:約15% 制御機器:約10〜15% 補修部品の率はページに記載なし(価格改定表PDFに掲載とされている) |
| 東芝ライテック | 2025年11月17日(一覧表の掲載は12月1日) | 2026年4月1日 | 施設屋内・屋外・住宅・防災(交換用蓄電池除く)の照明器具、照明制御・関連機器、LED電球:約15% LED直管形ランプ:約30% オプション・補修用パーツ:約15〜50% 一部は形名変更で価格改定 |
表:大手3社の照明製品の価格改定(パナソニックのプレスリリース(2025年9月17日)、三菱電機照明「三菱照明製品 価格改定のお知らせ」、東芝ライテック「照明器具・LED電球・配線器具等 価格改定のお知らせ」をもとに作成。2026年10月28日時点)
この表から読み取れる点は3つです。
- 器具本体の改定率は、3社とも約15%と公表されています。
- 直管LEDランプの率は、パナソニックと東芝ライテックが約30%と公表しています(器具は約15%)。三菱電機照明のページでは、光源は約15%の区分に入っています。
- 補修部品は、パナソニックが約70%、東芝ライテックのオプション・補修用パーツが約15〜50%です。既設器具を修理しながら使う場合の費用も、見積に含めて確認する必要があります。
パナソニック エレクトリックワークスは2026年10月13日に、2027年1月1日付の価格改定を発表しています。対象は太陽電池モジュールなどのエネルギーシステム関連とダクト配管の製品群で、照明器具は含まれていません。ほかのメーカーの改定や、各社の新しいお知らせは、この記事では確認できていません。見積の前に、各メーカーの最新のお知らせを確認してください。
2. 価格の背景:メーカーが挙げている理由
3社の公表文に書かれている理由は、次のとおりです。
| メーカー | 公表文の理由 |
|---|---|
| パナソニック | 原材料費の高騰、製造コストや物流費の上昇が続いている。生産性向上などの内部努力では吸収しきれない |
| 三菱電機照明 | 製造および物流のコストが上昇している。生産性向上や合理化に努めたが、現行価格の維持が困難になった |
| 東芝ライテック | 世界的な原材料価格の高止まりや物流費用の増加で、部品・材料の調達コストが継続的に上昇している |
表:価格改定の理由(各社の公表ページの記述を要約。2026年10月28日時点)
確認した範囲で言えるのは、次の点です。
- 理由は「原材料」「製造コスト」「物流」の3つが中心です。
- どの原材料がどれだけ上がったか、物流費の内訳、各要因が改定率にどれだけ影響したかは、3社の文書には書かれていません。
- 為替(円安)への言及は、確認した3社の文書にはありません。
- 直管LEDランプや補修部品の改定率が器具と異なる理由も、文書には書かれていません。
このため、「アルミや銅の相場が原因」「円安が原因」といった説明は、公表資料では裏づけられません。この記事では、メーカーが書いている範囲にとどめます。
三菱電機照明は、2026年4月1日の改定を「出荷分から」と明記しており、出荷日が基準です。注文日が改定前でも、出荷が実施日以降なら新価格になりえます。基準日(注文日、出荷日、納入日)はメーカーや通知で異なる場合があるため、見積の有効期限とあわせて確認します。
3. 蛍光ランプの製造・輸出入禁止の時期
蛍光ランプの規制は、水銀に関する水俣条約(2023年10月30日から11月3日のCOP5)の決定を受けたものです。環境省と経済産業省は、国内の禁止開始日を品種別に案内しています。
| 品種 | 国内の製造・輸出入禁止の開始日 | 条約上の廃止期限 |
|---|---|---|
| 電球形蛍光ランプ | 2026年1月1日(30Wを超えるものは2027年1月1日) | 環境省のチラシに記載なし |
| コンパクト形蛍光ランプ | 2027年1月1日 | 2026年12月31日 |
| 直管形蛍光ランプ | 2028年1月1日(ハロりん酸塩系は2027年1月1日) | 三波長系は2027年12月31日、ハロリン酸塩系は2026年末 |
| 環形蛍光ランプ | 2028年1月1日(ハロりん酸塩系は2027年1月1日) | 三波長系は2027年12月31日、ハロリン酸塩系は2026年末 |
表:蛍光ランプの製造・輸出入禁止の時期(環境省「一般照明用の蛍光ランプの規制について」、環境省の周知チラシ、経済産業省の資料(令和6年12月)をもとに作成。2026年10月28日時点)
国内の開始日と条約上の期限は、同じスケジュールの書き方の違いです。条約上の期限が年末(12月31日)で、その翌日の1月1日から国内で禁止されます。
禁止されるもの、されないもの
- 禁止されるのは製造と輸出入です。環境省は、蛍光ランプの使用・販売・購入は禁止されないとしています。
- 経済産業省の資料も、製品の継続使用と在庫の売買・使用は可能としています。そのうえで、計画的にLED照明へ取り替えること、取り替えが難しい場合は交換用の蛍光ランプを事前に確保することを案内しています。
- 輸出入は外為法に基づいて規制され、製造は水銀汚染防止法で規制されます。
- 事業所で出る蛍光ランプの廃棄は、廃棄物処理法などの関係法令に従います。
メーカーの生産終了の公表
パナソニックは2024年10月1日に、蛍光ランプの生産終了を公表しています。直管蛍光ランプ(三波長形)、丸形蛍光ランプ、点灯管は2027年9月末、ツイン蛍光ランプ(コンパクト形)は2026年9月末です。一般色形の直管蛍光ランプは2025年6月末と、すでに案内されていました。一部の品番は、この期日より早く終了する場合があるとされています。生産終了は、国の禁止開始日より前の時期です。
パナソニックは同じ文書で、LED化の工事時期が集中しないよう、早めの検討を呼びかけています。この記事の最終更新日(2026年10月28日)の時点で、同社が公表したツイン蛍光ランプの生産終了時期(2026年9月末)は過ぎています。
環境省は、環境省との関係を装い、LED照明への交換に関するアンケートなどを名目に電話をかける例があるとして、個人情報や事業所情報を伝えたり、契約や支払いをしたりしないよう注意しています。トラブルは消費者ホットライン「188」に相談できます。
蛍光ランプかLEDかの見分け方はLEDと蛍光灯の見分け方、禁止の背景は蛍光灯の2027年問題とは?製造・輸出入禁止の時期と法人向けの対応で解説しています。
4. 器具更新とランプ交換の違い
蛍光灯をLEDにする方法は、大きく3つに分かれます。価格改定の影響や補助金の条件も、方法によって変わります。
| 方法 | 内容 | 確認する点 |
|---|---|---|
| 器具ごと交換 | 蛍光灯器具を撤去し、LED照明器具を取り付ける | 器具代の価格改定の影響を受ける。電気工事を伴い、撤去した器具の処分が必要。補助金の対象になりうる(制度ごとに条件あり) |
| 直管LEDランプへの差し替え | 既存の蛍光灯器具を使い、ランプだけをLEDに替える | 器具の仕様や劣化の状態で使えるかが決まる。日本照明工業会は火災のおそれを指摘し、器具ごとの交換を推奨している。SII設備単位型の補助対象外(後述) |
| 直管LEDランプ+バイパス工事 | 器具の配線を変更し、LEDランプを使えるようにする | 配線変更の工事が必要。既存器具の劣化は残る。既設器具の改造を伴うため、SII設備単位型の補助対象外(後述) |
表:蛍光灯からLEDにする3つの方法(日本照明工業会の依頼文(消防庁の事務連絡に添付)、パナソニックのウェブサイト、SII公募要領をもとに作成)
確認できた公的・メーカーの情報は、次のとおりです。
- 日本照明工業会は、既設の蛍光灯器具の大半が10年以上使われ、内部配線、ソケット、絶縁物の劣化が進んでいると指摘しています。直管LEDランプだけの交換は火災のおそれがあるとして、安全のため器具ごとのLED化を推奨しています(2024年6月の消防庁事務連絡に添付)。
- パナソニックは、蛍光灯やHIDランプを使う照明器具について、ランプだけの交換で使えるLEDランプは同社では製造・販売していない、と案内しています。
- パナソニックは、直管蛍光ランプやツイン蛍光ランプをLEDに置き換える場合、一般的には電気工事の有資格者による工事が必要としています。
価格改定の面では、パナソニックと東芝ライテックが直管LEDランプを約30%、器具を約15%と公表しています。率だけでは総額は分かりません。ランプ交換のほうが総額が小さいとは限らないので、器具代と工事費の合計で比べます。バイパス工事の要否ややり方はLEDのバイパス工事の解説で整理しています。
5. 更新計画の立て方
5-1. 棚卸しから優先順位をつける
最初に、照明の種類、台数、設置年、1日の点灯時間、設置場所(高所かどうか)を一覧にします。そのうえで、次の観点で優先順位を決めます。
| 観点 | 見るもの | 理由 |
|---|---|---|
| 安全面 | 設置から10年以上たった蛍光灯器具、点検の記録 | 日本照明工業会が、器具内部の配線やソケットの劣化を指摘している |
| ランプの入手 | 電球形・コンパクト形(ツイン蛍光ランプ)を使う器具 | 三波長系の直管形より国内の禁止開始日が早い品種で、パナソニックの生産終了時期も早い |
| 点灯時間 | 24時間点灯の通路、長時間稼働する工場・店舗 | 電力量の差は「消費電力の差×点灯時間」で決まるため、点灯時間が長い場所ほど効果が出やすい |
| 工事の制約 | 停電や営業停止の調整、高所作業、拠点数 | 工事時期が集中すると調整しにくくなるとして、パナソニックが早めの検討を呼びかけている |
| 補助金の条件 | 対象設備、公募期間、交付決定前の発注の可否 | 制度ごとに条件が異なり、条件を外れると対象外になる |
表:更新の優先順位を決める観点(上記の公的資料・メーカー資料をもとに整理した一例)
5-2. 仮定の数字で、価格改定の影響を確認する
価格改定が総額にどれだけ影響するかは、次の式で確認できます。以下の数字はすべて仮定で、実際の金額ではありません。
年間削減額(円)= 消費電力の差(kW)× 年間点灯時間(h)× 電力量料金単価(円/kWh)
単純回収年数 = 初期費用 ÷ 年間削減額
| 項目 | 仮定 |
|---|---|
| 対象 | 蛍光灯器具100台を、LED器具100台に交換 |
| 1台の消費電力 | 現行86W(ランプと安定器の合計)、更新後43W |
| 年間点灯時間 | 4,000時間 |
| 電力量料金単価 | 25円/kWh |
| 年間削減電力量 | (86W−43W)×100台×4,000h=17,200kWh |
| 年間削減額 | 17,200kWh×25円=430,000円 |
| 初期費用(器具25,000円+工事8,000円)×100台 | 3,300,000円 → 回収年数 約7.7年 |
| 器具代のみ15%高い場合(28,750円+工事8,000円)×100台 | 3,675,000円(+375,000円) → 回収年数 約8.5年 |
表:器具代が15%高い場合の影響の計算例(すべて仮定の数字。工事費は変わらないと仮定)
この仮定では、器具代が15%高いと、初期費用は37.5万円増え、回収年数は約0.9年延びます。更新を1年遅らせると、年間約43万円の削減額が得られない期間も1年延びます。一方、遅らせたあとの器具価格がどうなるかは、公表資料からは分かりません。どちらが有利かは前提で変わるため、この記事では一般的な結論は示しません。実際の計算では、契約中の電力量料金単価、燃料費調整額、点灯時間の実測値を使ってください。
5-3. 補助金の公募時期を確認する
補助金は公募期間が決まっており、着手(契約・発注)の時期にも条件があります。LED更新で使われる国の制度の例として、SIIの省エネ・非化石転換補助金(設備単位型)の公表内容を確認しました(2026年10月5日更新のSIIのページ)。SIIの設備単位型では、交付決定前に契約・発注した分は対象外です。
- 3次公募:2026年8月20日から9月28日17時まで。終了しています。
- 4次公募:2026年10月5日から10月30日(金)17時必着で、終了しています。申請書類は配送状況を確認できる方法で郵送し、持参はできません。
- 5次公募の概要・スケジュールは、決まり次第SIIが公表します(2026年11月2日時点)。
- 対象の「制御機能付きLED照明器具」には条件があります。既設照明器具の改造を伴うもの、蛍光ランプ・白熱電球・放電ランプ・電球形LEDランプと互換性のある口金のものは、対象外です。
- 公募要領(4次公募)では、契約・発注は交付決定日以降に行うこと、補助事業は原則2027年1月31日までに完了させること(複数年度事業は別規定)とされています。
北海道の令和8年度の公募期間は、2026年4月22日から6月12日まででした。現在は募集終了と表示されています。補助率は補助対象経費の1/2以内、上限額は500万円(コンソーシアムの場合は1,000万円)です。道内の複数の建物やサプライチェーンの複数事業者による事業などが対象で、1事業所のLED更新向けの制度ではありません。
このように、公募が年度の前半で終わる制度もあります。次年度の日程は、公表されてから確認します。道内の市町村を含む制度は北海道のLED工事に使える補助金まとめ、SIIの設備単位型は省エネ補助金(SII)の設備単位型の解説で整理しています。
5-4. 見積の取り方
価格改定の時期をまたぐ可能性があるため、見積は次の点を揃えて取ります。
- 条件を揃える:器具の型番、台数、光色、調光・センサの有無、撤去・処分、高所作業、夜間・休日作業の有無を同じ条件で依頼します。SII公募要領は、見積条件を統一していないなど適正な価格競争が行われていないと判断した場合に、見積書の再提出を求めることがあるとしています。
- 複数から取る:SII設備単位型では、原則3者以上の見積依頼・競争入札を求めています。補助金を使わない場合も、比較できる条件で複数取ると、価格の妥当性を確認しやすくなります。
- 内訳を分ける:器具代、工事費、撤去・処分費を分けた明細にします。補助金の場合は、補助対象経費と対象外経費が判別できる見積明細が必要です。
- 有効期限と基準日:見積の有効期限と、価格の適用基準日(注文日、出荷日、納入日)、納期を確認します。
- 補修部品・予備:既設器具を残す部分がある場合は、補修部品や予備ランプの費用も見積に入れます。
廃棄物の扱いはLED交換工事で発生する産業廃棄物、工事費の会計処理はLED工事は修繕費か資産計上かで解説しています。
5-5. 購入以外の導入方法
購入のほか、リース、レンタル、割賦、ESCOなどの方法があります。所有権、中途解約、保守・撤去の負担、会計・税務、補助金との関係は方法ごとに違います。比較の観点はLED照明はリース・レンタル・購入のどれ?で整理しています。
6. よくある失敗・注意点
- 古い見積をそのまま使う:有効期限と価格の適用基準日を確認せずに発注すると、見積と請求額が合わないことがあります。
- ランプだけを交換して済ませる:器具との組み合わせや器具の劣化を確認せずに差し替えると、火災のおそれがあると日本照明工業会が指摘しています。
- 交付決定前に発注する:SIIの設備単位型では、交付決定前の契約・発注は対象外です。北海道の省エネルギー設備導入支援事業費補助金のように、交付決定前に着手する場合の届出様式(指令前着手届)が用意されている制度もあります。制度ごとに要領を確認します。
- 台数と設置場所の把握漏れ:倉庫、屋外、非常用の照明などを棚卸しから漏らすと、後から追加の見積と工事が必要になります。
- 電話・訪問の勧誘にその場で応じる:環境省が注意を呼びかけています。契約前に、複数の見積で内容を比べます。
7. よくある質問(FAQ)
A. 各社の公表ページで確認できた範囲では、パナソニックが2026年1月1日、三菱電機照明と東芝ライテックが2026年4月1日です。照明器具の改定率は約15%、直管LEDランプはパナソニックと東芝ライテックが約30%、補修部品は約15〜70%と公表されています。品番によって異なります。
A. 公表資料からは判断できません。確認できるのは、各メーカーが公表済みの改定だけです。見積を取るときは、各メーカーの最新のお知らせと、見積の有効期限・価格の適用基準日を確認してください。
A. 使えなくなるわけではありません。環境省は、蛍光ランプの使用・販売・購入は禁止されないとしています。禁止されるのは製造と輸出入で、品種ごとに2026年から2028年にかけて開始されます。ただし、新しいランプの入手が難しくなる可能性があるため、経済産業省は計画的なLED化と、必要な場合の交換用ランプの事前確保を案内しています。
A. 器具の仕様や劣化の状態で可否が変わります。日本照明工業会は、ランプだけの交換は火災のおそれがあるとして、器具ごとのLED化を推奨しています。パナソニックは、蛍光灯やHIDランプを使う照明器具に、ランプだけの交換で使えるLEDランプは同社では製造・販売していないと案内しています。
A. 発注の前に確認します。公募期間は制度と回次ごとに決まり、SIIの設備単位型では交付決定前の契約・発注は対象外です。SIIの設備単位型は4次公募が2026年10月30日17時必着で終了し、5次公募の概要・スケジュールは決まり次第SIIが公表します(2026年11月2日時点)。北海道の令和8年度の省エネルギー設備導入支援事業費補助金は、募集が終了しています。
8. まとめ
- パナソニックは2026年1月1日、三菱電機照明と東芝ライテックは2026年4月1日に価格改定を実施すると公表しました。照明器具の改定率は約15%、直管LEDランプは約30%(パナソニック、東芝ライテック)、補修部品は約15〜70%です
- メーカーが挙げる理由は、原材料、製造コスト、物流費の上昇です。内訳や為替への言及は確認できず、今後の価格の見通しも公表資料からは分かりません
- 蛍光ランプは、製造・輸出入が2026年から2028年にかけて品種ごとに禁止されます。使用・販売・購入は禁止されません
- ランプだけの交換は、日本照明工業会が火災のおそれを指摘しています。器具更新とランプ交換は、器具代と工事費の合計で比べます
- 更新は、安全面、ランプの入手、点灯時間、工事の制約、補助金の条件で優先順位をつけます。補助金は公募期間と交付決定前の発注の可否を確認し、見積は条件を揃えて有効期限と価格の適用基準日まで確認します
記事情報
公開日:2026年3月7日
最終更新日:2026年10月28日(全面改訂)
参照資料:
・パナソニック 電動工具・電設資材・照明器具等の価格改定に関するプレスリリース 2025年9月17日(パナソニック)
・パナソニック エレクトリックワークス「2027年1月価格改定のお知らせ」2026年10月13日(パナソニック)
・三菱電機照明「三菱照明製品 価格改定のお知らせ」(三菱電機照明)
・東芝ライテック「照明器具・LED電球・配線器具等 価格改定のお知らせ」2025年11月17日(東芝ライテック)
・環境省「一般照明用の蛍光ランプの規制について」(環境省)
・環境省 蛍光ランプの廃止時期に関する周知チラシ(COP5決定の廃止時期の表を掲載)(PDF)
・経済産業省「蛍光ランプの廃止について(特設)」(経済産業省)
・経済産業省「水俣条約における蛍光ランプ製造等廃止と今後の措置」2024年12月13日(PDF)
・経済産業省 蛍光ランプの製造・輸出入禁止に関する説明資料 令和6年12月(PDF)
・パナソニック 蛍光ランプの生産終了スケジュールに関するプレスリリース 2024年10月1日(パナソニック)、「蛍光灯の2027年問題って? 製造中止や生産終了の状況について」(パナソニック)
・消防庁予防課 事務連絡「蛍光ランプ交換に関する安全啓発リーフレットの送付について」令和6年6月10日(日本照明工業会の依頼文を添付)(PDF)
・環境共創イニシアチブ(SII)「令和7年度補正予算 省エネ・非化石転換補助金(設備単位型)」公募ページ(SII)、4次公募ページ(SII)、公募要領(4次公募)(PDF)
・北海道「【募集終了】令和8年度 省エネルギー設備導入支援事業費補助金」(北海道)
※2026年10月28日時点の情報です。価格改定の率は各社が公表する平均(三菱電機照明は基準改定率)で、品番や契約条件で異なります。計算例の数字はすべて仮定です。価格、補助金の公募期間、禁止時期は変更される場合があるため、最新の情報は各メーカー、SII、環境省・経済産業省、北海道の公表をご確認ください。
