北海道の法人がLED照明への更新に使える補助金は、国(SII)・北海道・市町村の3つの層にあります。2026年10月25日時点で受付中なのは、国のSII省エネ補助金(4次公募・10月30日締切)、小樽市(11月30日まで)、苫小牧市(先着順・受付終了間近)などです。一方、北海道の省エネ設備導入補助や賃上げ環境整備補助金2026は、今年度の受付を終えています。
直管蛍光灯は2027年末で製造と輸出入が禁止されるため、更新を先送りできる期間は短くなっています。補助金は年度ごとに公募時期が変わるので、使える制度を早めに押さえておくことが大切です。
このページでは、北海道でLED工事に使える補助金を、受付状況・補助率・上限額・注意点とあわせて一覧にします。制度の状況が変わるたびに更新します。
この記事でわかること
- 北海道のLED工事に使える補助金の一覧と受付状況(2026年10月25日時点)
- 制度ごとの補助率・上限額と、向いている事業者
- LED補助金でよくある失敗と、その回避策
- 補助金が使えない場合の選択肢(税制)
更新履歴
- 2026年10月25日:2026年度の制度と受付状況で全面更新。関連記事1本を統合
- 2025年5月26日:2025年度版として公開
1. 北海道のLED工事に使える補助金一覧(2026年10月25日時点)
| 制度 | 実施主体 | 補助率・上限 | 状況 |
|---|---|---|---|
| 省エネ・非化石転換補助金(設備単位型) | 国(SII) | 従来枠1/3・上限1億円など | 4次公募受付中 10月30日17:00必着 |
| 小樽市 中小企業等省エネ推進補助金 | 小樽市 | 1/2・上限100万円 | 受付中 11月30日まで |
| 苫小牧市 ゼロカーボン推進補助金(省エネ設備) | 苫小牧市 | 1/2・照明のみの場合は上限80万円または40万円 | 受付中(終了間近) 先着順 |
| 札幌市 製造業省エネルギー設備導入補助金 | 札幌市 | 3/4・上限500万円 | 受付中 10月30日17時必着・先着順 |
| 北海道 省エネルギー設備導入支援事業費補助金 | 北海道 | 1/2・上限500万円(コンソーシアム1,000万円) | 令和8年度は募集終了 |
| 北海道 賃上げ環境整備補助金2026 | 北海道 | 枠により1/2〜3/4・上限200万〜300万円 | 2026年8月10日に予算到達で終了 |
| 私立学校施設整備費補助金(エコキャンパス・LED化) | 文部科学省 | 原則1/3・事業費1,000万〜2億円 | 令和8年度の追加募集は3月27日で終了 |
※各制度の公式ページで2026年10月25日に確認した内容です。予算に達し次第終了する制度があるため、申請前に必ず最新の公募要領を確認してください。
2. 国の補助金:SII 省エネ・非化石転換補助金(設備単位型)
中小企業が最も使いやすい国の制度です
設備単位型は、SIIにあらかじめ登録された指定設備を選んで申請する方式です。LED照明は「高効率照明」として対象になり、制御機能(人感センサー・明るさセンサーなど)を備えた器具であることが求められます。工場や事業場全体の省エネ計画は不要です。
| 補助率・上限 | 従来枠は1/3以内・上限1億円。GX設備単位型(メーカー強化枠・トップ性能枠)は上限3億円 |
| 補助対象経費 | 設備費のみ(工事費は対象外) |
| 2026年度の公募 | 1〜3次は終了。4次公募は2026年10月5日〜10月30日17:00必着(交付決定は12月下旬予定) |
制度の全体像は省エネ補助金(SII)の解説、北海道での採択傾向は北海道のSII採択88件の分析で整理しています。
3. 北海道の補助金:省エネルギー設備導入支援事業費補助金
北海道独自の制度で、令和7年度はLED照明の更新も対象設備に含まれました。補助率1/2・上限500万円(コンソーシアムは1,000万円)と手厚い一方、「複数の建物やサプライチェーンにまたがる面的な取組」と「エネルギー消費量の年率20%以上の削減」が必須要件です。
令和8年度の公募は2026年4月22日〜6月12日で、すでに募集を終えています。例年春に公募が始まるため、次年度に向けては冬のうちから準備しておくのが現実的です。詳しくは北海道の省エネ設備導入支援事業費補助金の解説をご覧ください。
4. 市町村の補助金:小樽市・苫小牧市・札幌市
小樽市:補助率1/2・上限100万円(11月30日まで)
小樽市内の中小企業等が対象です。申請期間は2026年5月7日〜11月30日で、発注から支払までを12月28日までに終える必要があります。詳しくは小樽市中小企業等省エネ推進補助金の解説をご覧ください。
苫小牧市:照明のみの更新でも上限80万円(先着順)
苫小牧市のゼロカーボン推進補助金は、省エネ診断の種類と導入設備で上限が変わります。照明設備のみの更新は、事業所全体の省エネ診断を受けた場合で上限80万円、設備単位の診断の場合で上限40万円です。市のページでは、10月15日時点で省エネ設備の受付が「終了間近」とされています。
札幌市:製造業の工場向け(補助率3/4)
札幌市内に本社と製造拠点を持つ中小製造業向けの制度で、補助率3/4・上限500万円です。締切は2026年10月30日17時必着で、先着順です。対象設備や削減要件は札幌市製造業省エネ補助金の解説で確認してください。
道内では、市町村が独自に省エネ設備の補助を行っている場合があります。補助率が国の制度より高いことも多い一方、予算が小さく先着順で早く締め切られる傾向があります。事業所のある市町村の制度を最初に確認し、使えなければ国の制度を検討する順番が効率的です。
5. LED補助金でよくある失敗と回避策
ほとんどの制度で、交付決定前に発注・契約・着工した費用は補助対象外です。蛍光灯が切れて急いで交換したい場合でも、補助金を使うなら交付決定を待つ必要があります。
多くの制度は、器具ごと更新する工事や、制御機能付きの器具を対象としています。直管形LEDランプへの差し替えだけでは対象にならない場合があるため、対象設備の条件を事前に確認してください。
同じ経費に国・道・市町村の補助金を重複して受けることは、原則できません。拠点や設備を分けて使い分けるのが基本です。
6. 補助金が使えない場合の選択肢
補助金の受付期間外や要件を満たさない場合でも、税制で投資負担を軽くできることがあります。中小企業経営強化税制を使うと、一定の省エネ設備は即時償却または税額控除の対象になり得ます。詳しくは中小企業経営強化税制の解説をご覧ください。
LED化でどれだけ電気代が下がるかは、蛍光灯をLEDに変えると電気代はいくら下がるかの試算方法で計算できます。
7. よくある質問(FAQ)
A. 2026年10月25日時点では、SIIの省エネ・非化石転換補助金(設備単位型)4次公募(10月30日17時必着)、小樽市の中小企業等省エネ推進補助金(11月30日まで)、苫小牧市のゼロカーボン推進補助金(先着順・終了間近)などが受付中です。
A. 制度によります。多くの制度は器具ごとの更新や制御機能付き器具を対象としており、ランプの差し替えだけでは対象にならない場合があります。申請前に対象設備の条件を確認してください。
A. 原則としてできません。ほとんどの制度で、交付決定前に発注・契約・着工した費用は補助対象外になります。
A. 同じ設備・経費に重複して使うことは原則できません。拠点や設備を分ければ、それぞれ別の制度を使える場合があります。
A. 直管蛍光灯は2027年末で製造と輸出入が禁止されます。今ある蛍光灯を使い続けることは禁止されていませんが、交換用ランプの入手は難しくなっていきます。
8. まとめ
- 2026年10月25日時点で、LED工事に使える受付中の補助金は、SII 4次公募(10月30日締切)、小樽市(11月30日まで)、苫小牧市(先着順・終了間近)、札幌市製造業向け(10月30日締切)などです。
- 北海道の省エネ設備導入補助と賃上げ環境整備補助金2026は、今年度の受付を終えています。
- どの制度も、交付決定前の発注は対象外です。
- 直管蛍光灯は2027年末で製造・輸出入が禁止されるため、次年度の公募を見据えた早めの準備が必要です。
記事情報
公開日:2025年5月26日
最終更新日:2026年10月25日
参照資料:
・SII「令和7年度補正予算 省エネ・非化石転換補助金(設備単位型)4次公募」https://sii.or.jp/setsubi07r/overview4.html
・北海道「令和8年度 省エネルギー設備導入支援事業費補助金」https://www.pref.hokkaido.lg.jp/kz/gxs/107905.html
・北海道「賃上げ環境整備補助金2026」https://www.pref.hokkaido.lg.jp/kz/csk/249117.html
・小樽市「中小企業等省エネ推進補助金」https://www.city.otaru.lg.jp/docs/2025030300065/
・苫小牧市「ゼロカーボン推進補助金」https://www.city.tomakomai.hokkaido.jp/kanko/kosho/rodokoyo/hojoseido/support_zc.html
・札幌市「製造業省エネルギー設備導入補助金」https://www.city.sapporo.jp/keizai/seizo/shien/seizougyousyouene.html
※本記事は上記資料に基づいて作成しています。最新情報は各公式サイトをご確認ください。
